竹の露酒造場EN
青田

02 — Rice & People

米と人

仕込水と同じ水で育つ、羽黒の酒米

育醸同源

Grown and brewed from one origin

田を潤す水も、
蔵の仕込水も、同じ水。

竹の露が徹底しているのは、「仕込水と源を同じくする水で育った米で醸す」という育醸同源の思想です。田を潤す岩清水も、蔵で酒を醸す仕込水も、どちらも月山の雪解けと出羽三山の地層が生んだ水です。

生産者の顔が見える一仕込単位だからこそ、乾燥調整・搗精・洗米・浸漬・蒸きょうまで、すべての原料処理を精密な計測にもとづいて最適化できます。

Haguro Sake Rice Research Group

羽黒酒米研究部会。
21名、81.6ha。

昭和45年頃に発足した「庄内酒米研究会」を源流とし、昭和63年の美山錦の県奨励品種採用を機に現在の体制へ。会員はおおむね45歳から70歳。圃場を巡回し、作況を振り返り、倒伏しにくい施肥と特別栽培の基準を、顔の見える関係のなかで共有しています。

品種別 作付面積(合計 81.6ha)

美山錦35.4ha白身魚など新鮮な素材と合わせる主力
出羽燦々20.0ha山形県初のオリジナル酒造好適米
出羽の里13.8ha純米から大吟醸まで対応する県オリジナル米
雪女神6.9ha大吟醸専用、山形の最高峰酒造好適米
改良信交5.5ha昭和38年に山形県で栽培が始まった品種
田で稲を確かめる生産者

Quality before Yield

収量より、
品質を選ぶ。

減化学肥料・減農薬を徹底し、特別栽培の基準(窒素6kg)を上回る削減(4kg)や、有機肥料100%にも取り組んでいます。タンパク質が少なく、雑味のない酒に向いた米になります。

改良信交は背丈が高く、倒れて当たり前とされる品種。収量を増やせば、倒伏と品質低下のリスクが上がります。だから土づくりから力を入れ、量を減らしてでも質を守る。それが羽黒の酒米づくりの骨格です。

窒素 6kg → 4kg有機肥料 100%全量契約栽培

The Growers

米の作り手の名前を、
酒に記す。

竹の露では、米を育てた人の名前を酒の仕様に記しています。米の作り手が、冬には蔵人として自ら育てた米で酒を仕込むこともあります。「酒を造るプレッシャーより、米を育てるプレッシャーの方が大きい」——その実感こそが、育醸同源の現場の言葉です。

  • 杜氏本木勝美羅針盤・ウルトラダイヤモンド・出羽燦々39 ほか
  • 杜氏金野匡良ボーノ・美山錦55
  • 研師渡部修COSH COSH 亀の尾55
  • 蔵元相沢政男COSH COSH 京の華
  • 羽黒酒米研究部会小泉俊樹特撰(麹米 美山錦)
  • 生産者佐藤栄一COSH COSH 鶴岡山田

青いシャツのお二人は、羽黒酒米研究部会 会長の成沢さんと、冬の蔵人の息子さんです。

杜氏・金野匡良さんによる酒米の収穫。秋に実った米は搗精場で精米され、冬の酒造りへとつながっていきます。

Heritage Rice

日本の米のルーツは、
羽黒山の裏山にある。

明治26(1893)年、羽黒山の東方・立谷沢川流域で、阿部亀治翁が冷害に耐えて立つ稲を見つけ、4年をかけて選抜した「亀の尾」。現代日本の優良品種の多くが、この米にたどり着きます。竹の露はその系譜を継ぐ「京の華」「羽黒」なども圃場に残し、地域の育種史そのものを酒にしています。

亀の尾で醸した酒
稲穂の中の白露垂珠